最新の感染症流行状況 第50週(12/8~12/14)

| インフルエンザ | ●●● | 減少注意報発令中 |
| 水ぼうそう | ● | 微増 |
| りんご病 | 横ばい | |
| 流行性角結膜炎 | 横ばい | |
| 新型コロナ | ● | 横ばい |
| 感染性胃腸炎 | ● | 微減。注意報レベル以下の発生数が継続中 |
| その他の感染症 | 横ばい(ポツポツ程度の発生) |
前回に引き続きインフルエンザを中心とした報告となります。他の感染症は引き続き落ち着いた状況が続いています。
インフルエンザは患者数減少ですが注意報は継続発令中。
48、49週と減少してきたインフルエンザ患者数ですが、今回50週も引き続き減少しており、このまま流行が落ち着いていくものと考えられます。ただ、寒冷気象により減少割合が鈍る恐れはあります。その他には感染性胃腸炎が注意報レベルではないものの継続して発生しています。
◎インフルエンザ(注意報発令中)
全国の他の都道府県でも第38週を境に患者数が減少する県が出始めてその傾向は第49週も継続しています。北海道から本州の大部分の都府県は減少しており、今回のインフルエンザの流行がピークを過ぎたことがうかがわれます。ただ中国・四国・九州は立ち上がりが遅かった分、まだ増加中です。沖縄は引き続き減少中で患者数では全国でもっとも少ない県となっています。沖縄県以外の都道府県は全て警報レベルになっていますが、沖縄県は注意報レベルに留まっており、もうすぐ注意報も解除になる見込みです。
こういう状況では本土旅行の際の感染リスクが依然高いので感染対策をしっかり行っていくことが重要である。


沖縄県のデータをみると、9月から増加し始め、10月に入って「注意報」の基準を超え、11月になっても依然増続けていましたが、第45週(11/3〜9)頃より増加が止まり、第46・47・48週(11/10〜30)をピークに下降に転じ、第49週50週(12/1〜12/14)と明らかに減少傾向が続いています。
沖縄県の地区ごとの患者状況をみてみると、ここでも全ての地域で減少してきています。
実際、ここ2〜3週間の当院外来のインフルエンザ患者数も明らかに落ち着いてきた感があります。どうもこのまま今回の流行は収束に向かうのものと思われます。
今後このまま警報レベルまでいかないで注意報レベルで流行が収まることになると、過去3年間の(警報レベルまで達した)インフルエンザ流行のパターンよりも早く立ち上がり、ピークは小さく、早く下降するといった、規模の小さい流行パターンだったということになります。


インフルエンザの感染予防には「マスク」「換気」「手洗い」「予防接種」が有効です。
特に受験生の方は万全を期すためにも予防接種を受ける事をお薦めします。
◎感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は南部保健所からのデータでも注意報レベル以下ではあるものの、前回同様、引き続きある程度の患者数があるようです。実際、当院の外来でもまだ急性胃腸炎症状(下痢・嘔吐)の患者さんがやや多いという状況が続いています。
トイレの後、オムツの取り替えなどの処置後の手洗いをしっかりすることが重要です。
◎その他の感染症
水ぼうそうが少ないながらもまだポツポツみられる状況です。水ぼうそうは潜伏期間が2週間と長いので収束の判断には時間がかかるのかもしれません。
その他の感染症は、保健所のデータ上は少ないながらもある程度の発生数はあるようですが、当院外来に限ってはほとんど目立たない状況です。こういう場合は、各保育所単位での小規模の患者数ということで、お子さんの保育所の感染状況を随時チェックすることが重要です。
参考:私が健診を行っている公立の内間保育園(定員120名)先週の感染症発症状況(12/15〜20)
| インフルエンザ 1人 |
内間保育園でも先週はインフルエンザ1名のみで他の感染症はみられていません。
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※数値・図表などは下記情報源の最新のデータからの引用です。沖縄県の場合全体のデータは先島も含めたものですので、当院近隣の状況をできるだけ反映させるために感染動向に関しては南部保健所のデータを優先して取り入れています。統計データは集計のため沖縄県単独で1週間、全国比較データは2週間の遅れがあります。それらのデータに、直近1週間の実際の診療現場での個人的な感想を加えた形での報告ですのであくまでそのつもりで参考にして下さい。
※参考資料:感染症発生動向調査(沖縄県感染症情報センター、沖縄県南部保健所)、感染症データと医療・健康情報(NHK)
