最新の感染症流行状況 第52週(12/22~12/28)

| インフルエンザ | ●●● | 横ばい注意報発令中 ※最新情報では那覇地区で |
| 水ぼうそう | 横ばい ※最新情報では那覇地区で警報発令 | |
| 感染性胃腸炎 | ●● | 横ばい。注意報レベル以下の発生数が継続中 |
| 溶連菌感染症炎 | ● | 横ばい |
| 新型コロナ | ● | 横ばい |
| りんご病 | 微増。 | |
| 流行性角結膜 | 横ばい | |
| その他の感染症 | 横ばい(ポツポツ程度の発生) |
今回は年末年始の影響で沖縄県の情報発表が遅れており、全国と同じ52週(12/22〜28)の時点での報告が中心となりますが、那覇地区のみが今年第1週(12/29〜1/4)の最新情報が発表され、インフルエンザの急増がマスコミで報道されています。
前回に引き続きインフルエンザを中心とした報告となります。
インフルエンザは患者数微増、注意報は継続発令中。
48〜50週と減少傾向が続いていたインフルエンザ患者数ですが、前回51週になってやや増加、その後今回52週も横ばい状態で、減少はみられていません。寒い気候によって一時的に減少傾向が鈍ったのかもしれません。ただ、年末年始の学校の休みの影響で今後は再び減少するものと思われます。その他には感染性胃腸炎が注意報レベルではないものの前週同様一定数の流行が継続、溶連菌もそれほど多くはないもののポツポツみられています。ただ水痘は那覇地区を中心に増加傾向がみられます。他の感染症は引き続き落ち着いた状況が続いています。
◎インフルエンザ(注意報発令中)
全国の他の都道府県でも第38週を境に患者数が減少する県が出始めてその傾向は第52週も継続しています。沖縄を除く全ての都道府県で減少傾向がみられ、今回のインフルエンザの流行がピークを過ぎたことがうかがわれます。ただ患者数はまだほとんどの県が沖縄より多いので旅行などは引き続きしっかりとした感染対策が必要です。沖縄だけは減少傾向が止まり横ばい(からやや増加)傾向がみられています。


沖縄県のデータをみると、9月から増加し始め、10月に入って「注意報」の基準を超え、11月になっても依然増続けていましたが、第46・47・48週(11/10〜30)をピークに下降に転じています。ただ第50週(12/8〜12/14)より減少が止まり第51、52週(12/15〜28)と横ばい(からやや増加)となっています。

これは寒い気候が影響した一時的な増加かもしれません。学校の冬休みで流行にブレーキがかかり、今後1〜2週のうちには再び減少していくものと思われてましたが、1/8発表の那覇市のデータでは、正月明けからインフルエンザ患者の急増がみられ、本島中南部地区では今季初めてとなるインフルエンザ警報が発令されました。(本島北部、先島地区では警報レベルまで流行が拡大しましたが(下の表参照)、本島中南部はこれまで注意報レベルに留まっていました。)
沖縄県の地区ごとの患者状況(下の表参照)をみてみると、年明けからの患者数が急増しているのがわかります。他の地区の年明け1週の最新データが1/10現時点ではまだ発表されてませんから、他の中南部地区が那覇市と同様の傾向をとるのか注意してみていく必要があります。
※浦添市は南部保健所の管轄です。

実際、ここ2〜3週間、年末年始の当院外来のインフルエンザ患者数は明らかに落ち着いてきた感があり、このまま今回の流行は収束に向かうのものと思っていましたが、今回の那覇市の警報発表でわからなくなりました。
インフルエンザの感染予防には「マスク」「換気」「手洗い」「予防接種」が有効です。
特に受験生の方は万全を期すためにも予防接種を受ける事をお薦めします。
◎感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は南部保健所からのデータでも注意報レベル以下ではあるものの、前回同様、引き続きある程度の患者数があるようです。ただ明らかな増加・減少傾向はありません。実際、当院の外来でもまだ急性胃腸炎症状(下痢・嘔吐)の患者さんがやや多いという状況が続いています。(保育所によってはノロウイルスの小流行がみられたりしています。)
トイレの後、オムツの取り替えなどの処置後の手洗いをしっかりすることが重要です。
◎水ぼうそう
水痘は他の地区ではそれほど多くはないが、那覇市ではここ1・2週間増加傾向がみられ今回1/8発表では警報は発令されるまでになっています。この傾向が他の地域でもみられるのか注意が必要です。

◎その他の感染症
溶連菌もそれほど多くはないものの、ポツポツみられています。
その他の感染症は、保健所のデータ上は少ないながらもある程度の発生数はあるようですが、当院外来に限ってはほとんど目立たない状況です。こういう場合は、各保育所単位での小規模の患者数ということで、お子さんの保育所の感染状況を随時チェックすることが重要です。
参考:私が嘱託医をしている公立の内間保育園(定員120名)今週の感染症発症状況(1/5〜10)
| インフルエンザB型 1人 |
内間保育園でも今週はインフルエンザ1名で比較的落ち着いており、他の感染症はみられていません。
ただ、インフルエンザB型ということで、今後の新たな流行につながらないか注意が必要です。
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※数値・図表などは下記情報源の最新のデータからの引用です。沖縄県の場合全体のデータは先島も含めたものですので、当院近隣の状況をできるだけ反映させるために感染動向に関しては浦添市を管轄している南部保健所のデータを優先して取り入れています。統計データは集計のため沖縄県単独で1週間、全国比較データは2週間の遅れがあります。それらのデータに、直近1週間の実際の診療現場での個人的な感想を加えた形での報告ですのであくまでそのつもりで参考にして下さい。
※参考資料:感染症発生動向調査(沖縄県感染症情報センター、沖縄県南部保健所)、感染症データと医療・健康情報(NHK)
