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最新の感染症流行状況 第48週(11/24~11/30)

インフルエンザ ●●●●    微減注意報発令中
水ぼうそう減少
りんご病●●微増
流行性角結膜炎減少
新型コロナ微増
感染性胃腸炎●●微減。注意報レベル以下の発生数が継続中
その他の感染症落ち着いている(ポツポツ程度)


前回に引き続きインフルエンザを中心とした報告となります。

インフルエンザは患者数やや減少で注意報は継続発令中
ここ数週間は微増・微減を繰返し、ピーク付近を動いている状況です。このまま少しずつ下降していく感じがしますが、まだ先がはっきりしない状況が続いています。

インフルエンザ(注意報発令中)

全国の他の都道府県は引き続き増加傾向が続いており、軒並み警報レベル(定点あたり30人以上)の患者数になっています。
その結果、沖縄県は最近のインフルエンザ患者数においては、かなり少ない県(44番目)という結果で、沖縄県よりも少ない県は四国・九州の4県のみで、やはり気候的に暖かい県では患者数が少ない傾向がみてとれます。

沖縄県のデータをみると、9月から増加し始め、10月に入って「注意報」の基準を超え、11月になっても依然増加であったが、第45週は増加が止まり、第46週(11/10〜16)にはわずかに減少している。このまま減少が続くのかと思われたが、先週・今週(第48週(11/24〜30))と微増・微減を繰り返しています。

ここ1週間の当院外来のインフルエンザ患者数はやや落ち着いてきたかなという印象ですから、このまま減少して収束に向かうのではないかと考えられますがまだはっきりとは言えません。
今後このまま警報レベルまでいかないで注意報レベルで流行が収まる可能性も十分あります。そうなると、過去3年間の(警報レベルまで達した)インフルエンザ流行のパターンよりも早く立ち上がり、ピークは小さく、早く下降するといった、異なるパターンを示すことになります。

前々回から繰返し報告しているように、これは「サブクレードK」と呼ばれるインフルエンザの新しい変異株の影響ではないかという話です。 それから「隠れインフル」とマスコミで呼ばれるように軽症の患者さんが多いというのも今回のインフルエンザの特徴です。
軽症のため普通の風邪と思って感染を広めてします危険があるというわけです。(うつした本人は軽症でも、うつされた人は重症になる場合もあるわけですから)

ただ、「サブクレードK」=「隠れインフル」かどうかはまだはっきりしません。もし、「サブクレードK」という変異株が流行の主流なら、従来のインフルエンザよりも感染しやすいわけですから、本土での流行のように一気に警報レベルまで患者数が増えていくはずなのに、沖縄県の場合、現在までのところ、そこまでの流行はみられていません。(天候・気温などが影響しているのかもしれません)
いずれにしてもこれに関してはもう少し専門機関からの情報を追っていく必要があります。

インフルエンザの感染予防には「マスク」「換気」「手洗い」「予防接種」が有効です。
特に受験生の方は万全を期すためにも予防接種を受ける事をお薦めします。

感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は南部保健所からのデータでも注意報レベル以下ではあるものの、引き続きある程度の患者数があるようです。実際、当院の外来でも急性胃腸炎症状(下痢・嘔吐)の患者さんがやや多いかなという印象です。
また、今回のインフルエンザでは胃腸炎症状もよく見られます。ですから、急性胃腸炎だと診断されている患者さんの一部にインフルエンザが紛れ込んでいる可能性もあります。
トイレの後、オムツの取り替えなどの処置後の手洗いをしっかりすることが重要です。

その他の感染症
その他の感染症は、保健所のデータ上は少ないながらもある程度の発生数はあるようですが、当院外来に限ってはほとんどみられません。こういう場合は、各保育所単位での小規模の患者数ということで、お子さんの保育所の感染状況を随時チェックすることが重要です。

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※数値・図表などは下記情報源の最新のデータからの引用です。統計データは集計のため1~2週間の遅れがあります。それらのデータに、直近1週間の実際の診療現場での個人的な感想を加えた形での報告ですのであくまでそのつもりで参考にして下さい。
※参考資料:感染症発生動向調査(沖縄県感染症情報センター、沖縄県南部保健所)、感染症データと医療・健康情報(NHK)

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