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最新の感染症流行状況 2026年第15週(4/6~4/12)

インフルエンザ   減少(終息レベル)
水ぼうそう減少
感染性胃腸炎●●横ばい。注意報レベル以下の発生数が継続中
溶連菌感染症炎横ばい
新型コロナ横ばい
りんご病横ばい
流行性角結膜横ばい
その他の感染症横ばい(ポツポツ程度の発生)

沖縄県感染症情報センターからの週末の定期報告(今年の第15週報)が発表されました。

南部・那覇地区を中心にインフルエンザが年末から年始にかけて上下動していたインフルエンザですが、第8週から下降に転じています。前週に続き明らかな減少傾向がみられています。(下図参照)
この報告執筆時点(4/18)では、インフルエンザ・コロナ以外の南部地区感染症データはまだ更新されていないため、那覇市保健所第15週のデータを参考にしています。また、インフルエンザ流行が終息したことより本報告はこれまでの毎週更新から2〜3週間毎の更新に変更します。

インフルエンザ本島全てで警報解除終息に向かう。
インフルエンザは2月中旬頃より減少に転じ、前週に続き減少しており警報解除、終息基準以下になりました。一方、一時増加傾向があった新型コロナ感染症も減少傾向であり、今回はどうやら大きな流行に至らず終息しそうです。
また、先々週今年初めての患者報告があった麻しん(はしか)は現在のところ新たな報告はみられませんが、沖縄県のワクチン接種率が全国最低な事もあり、今後の感染拡大が心配です。その他には、感染性胃腸炎が注意報レベルではないものの前週同様一定数の流行が継続、溶連菌もそれほど多くはないもののポツポツみられています。

インフルエンザ(中南部地区で警報発令中)

沖縄県のデータをみると、2月中旬をピークに減少傾向が続き、先週からは警報解除(流行終息レベル)となりこのまま終息するものと思われます。(下の折れ線グラフ参照)
過去3年間のシーズンと比べてみると、今シーズンは流行の立ち上がりがかなり早い異なったパターンで、明らかなピークがなく、昨年11月中旬から今年の2月中旬までダラダラと中程度の感染が続くという特異な状況でした。それでも例年同様4,5,6月と患者数が少なくなる流れを今後は踏襲していくものと考えられます。

沖縄県内の地区別の流行状況をみると(下の表参照)、ここでも全ての地区で低値となり、流行終息レベルとなっています。
(表の赤色は各地区毎の警報レベルを示しており、県全体では今シーズンまだ一度も警報レベルに達しませんでした。)

一方、全国のインフルエンザ流行状況をみてみると、下のグラフのようにここ1ヶ月は全国も流行が終息に向かう傾向は同様です。ただそれ以前の流行状況をみてみると、全国他の都道府県では流行が急速に拡大・収束するという経緯を辿っており、それに比べ沖縄県は警報ラインに届かないレベルの流行がダラダラと続いていたという状況が明らかです。大きな流行の流れは同じとしても実際の流行状況は沖縄県と他の県とはかなり違った動きをしていることがわかります。

B型インフルエンザはA型に比べると高熱になるケースが少なく、全体の症状も軽い傾向があると言われていますが、なかには高熱が続いたり胃腸炎症状が強くでる患者さんも結構いますので注意が必要です。また症状が軽い患者さんでは迅速検査が陽性になるまでの時間が長くなる傾向があり、実際はインフルエンザなのに検査で引っかからない「隠れインフルエンザ」も少なくないものと思われます。
インフルエンザの感染予防には「マスク」「換気」「手洗い」「予防接種」が有効です。

新型コロナウイルス
新型コロナウイルス感染症はインフルエンザに比べると低いレベルでの推移ですが、ここ数週間、少しづつではあるものの増加傾向が続いていて心配していましたが先々週から減少に転じており大きな流行にはならないようです。(上記折れ線グラフ参照)
実際の外来でもインフルエンザ疑いで来院した患者さんが検査したらコロナだったという例がまだ時々みられますから引き続き注意は必要です。
※最近の集計結果では新型コロナの死亡者数が相変わらず多いことが改めて示されています。このことは別の記事で報告する予定です。

水痘(水ぼうそう)
南部地区で一時増加していた水ぼうそうですが、ここ数週間減少しており警報レベルも解除となっています。水痘は潜伏期間が約2週間と長く、(予防接種を受けている子が多いため)症状も軽い患者さんが多く、インフルエンザのような大規模な流行はみられませんが、ダラダラと続く傾向はあります。
定期の予防接種がまだの方は忘れずに早めに受けましょう。

感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は南部保健所からのデータでも注意報レベル以下ではあるものの、前回同様、引き続きある程度の患者数があるようです。データ上は明らかな増加・減少傾向はありません。ただ、最近の当院の外来では急性胃腸炎症状(下痢・嘔吐)の患者さんがやや多いという状況が続いています。
胃腸炎症状の際はトイレの後、オムツの取り替え、吐物の処理などの処置後の手洗いをしっかりすることが重要です。

その他の感染症
溶連菌も県の報告数としてはそれほど多くはないものの、外来ではインフルエンザに合併したり、インフルエンザを心配して来院したら溶連菌だったという患者さんが少なからずみられます。実際の患者数は報告されているよりもかなり多いものと思われます。
その他の感染症は、保健所のデータ上は少ないながらもある程度の発生数はあるようですが、当院外来に限ってはほとんど目立たない状況です。こういう場合は、各保育所単位での小規模の患者数ということで、お子さんの保育所の感染状況を随時チェックすることが重要です。

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※数値・図表などは下記情報源の最新のデータからの引用です。沖縄県の場合全体のデータは先島も含めたものですので、当院近隣の状況をできるだけ反映させるために感染動向に関しては浦添市を管轄している南部保健所のデータを優先して取り入れています。統計データは集計のため沖縄県単独で1週間、全国比較データは2週間の遅れがあります。それらのデータに、直近1週間の実際の診療現場での個人的な感想を加えた形での報告ですのであくまでそのつもりで参考にして下さい。
※参考資料:感染症発生動向調査(沖縄県感染症情報センター、沖縄県南部保健所)、感染症データと医療・健康情報(NHK)

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