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最新の感染症流行状況 第6週(2/2~2/8)

インフルエンザ ●●●●  微減那覇市・南部地区で警報発令
水ぼうそう横ばい南部地区で警報発令
感染性胃腸炎●●横ばい。注意報レベル以下の発生数が継続中
溶連菌感染症炎横ばい
新型コロナ横ばい
りんご病横ばい
流行性角結膜横ばい
その他の感染症横ばい(ポツポツ程度の発生)

沖縄県感染症情報センターからの週末の定期報告(今年の第6週報)が発表されました。

前回は、南部・那覇地区を中心にインフルエンザが年末から年始にかけて上下動していたインフルエンザですが、今回第6週(2/2~2/8)の報告では僅かに減少しています。(下図参照)
前回に引き続きインフルエンザを中心とした報告となります。

インフルエンザは患者数が微減、那覇・南部地区で引き続き警報発令中。
南部・那覇地区を中心に年末から年始にかけて上下動していたインフルエンザですが、今回第6週(2/2~2/8)の報告では微減しています。このような小刻みの増減の動きがあったとしてもインフルエンザ流行の治まる大きな流れは変わらないものと思われます。ただここ数週間A型からB型インフルエンザへの交代が顕著になっています。また、水疱が特に南部地区で増加傾向あり前の週では注意報が発令されましたが、その後県全体としては減少傾向ですが南部地区では逆に増加して警報が発令されました。その他には感染性胃腸炎が注意報レベルではないものの前週同様一定数の流行が継続、溶連菌もそれほど多くはないもののポツポツみられています。他の感染症は引き続き落ち着いた状況が続いています。

インフルエンザ(那覇・南部地区で警報発令中)

沖縄県のデータをみると、これまで述べたように年末年始から一時急増し警報発令となりましたが、その後上下動しましたが、6週になって今度は微減しています。(下の折れ線グラフ参照)
ただ、インフルエンザの型をみてみると、これまでほとんどがA型でしたが年末からB型がポツポツみられるようになり、年明けから少しづつ増えてきているのがわかります。ここ数週間の一時患者増はB型の増加が影響だと思われます。B型の急激な増加はみられるものの、A型の減少が影響して全体では減少という結果になっています。6週の時点ではB型の割合が約70%となっていますが、(県の報告は1週遅れなため)実際の先週の外来の様子では患者さんのほとんどがB型でした。インフルエンザの流行の変化は早く、1週間で様子がガラッと変わってしまうこともしばしばです。実際、現時点ではほとんどがB型に置き換わっているのかもしれません。今後B型の増加の程度にもよりますが、全体でも増加がしばらく続くということもありえます(下の棒グラフ参照)
ただ、印象としては今がピークでこれからは明らかな減少パターンになるように思えます。

一方、全国のインフルエンザ流行状況をみてみると、上のグラフのように、全国他の地域では流行が急速に拡大して急速に収束するという経緯を辿っており、それに比べ沖縄県は警報ラインに届かないレベルの流行がダラダラと続いているという状況が明らかです。全国の最近の患者数の急増はB型インフルエンザの増加によるもので、これも沖縄県よりも急峻な増加がみられています。大きな流行の流れは同じとしても実際の流行状況は沖縄県と他の県とはかなり違った動きをしていることがわかります。

B型インフルエンザはA型に比べると高熱になるケースが少なく、全体の症状も軽い傾向があると言われていますが、なかには高熱が続いたり胃腸炎症状が強くでる患者さんも結構いますので注意が必要です。
インフルエンザの感染予防には「マスク」「換気」「手洗い」「予防接種」が有効です。

水痘(水ぼうそう)
南部地区を中心に水痘患者が急増して先週の注意報に引き続き警報が発令されました。水痘は潜伏期間が約2週間と長く、(予防接種を受けている子が多いため)症状も軽い患者さんが多く、インフルエンザのような大規模な流行はみられませんが、ダラダラと続く傾向はあります。
定期の予防接種がまだの方は忘れずに早めに受けましょう。

新型コロナウイルス
新型コロナウイルス感染症はデータ上は大きな動きはなく、低いレベルで推移しています。ただ、実際の外来ではインフルエンザ疑いで来院した患者さんが検査したらコロナだったという事もたまにみられ、引き続き注意は必要です。
※最近の集計結果では新型コロナの死亡率の高さが改めて示されています。このことは別の記事で報告する予定です。

感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は南部保健所からのデータでも注意報レベル以下ではあるものの、前回同様、引き続きある程度の患者数があるようです。データ上は明らかな増加・減少傾向はありません。ただ、最近の当院の外来では急性胃腸炎症状(下痢・嘔吐)の患者さんがやや多いという状況が続いています。
胃腸炎症状の際はトイレの後、オムツの取り替え、吐物の処理などの処置後の手洗いをしっかりすることが重要です。

その他の感染症
溶連菌も県の報告数としてはそれほど多くはないものの、外来ではインフルエンザに合併したり、インフルエンザを心配して来院したら溶連菌だったという患者さんが少なからずみられます。実際の患者数は報告されているよりも多いものと思われます。
その他の感染症は、保健所のデータ上は少ないながらもある程度の発生数はあるようですが、当院外来に限ってはほとんど目立たない状況です。こういう場合は、各保育所単位での小規模の患者数ということで、お子さんの保育所の感染状況を随時チェックすることが重要です。

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※数値・図表などは下記情報源の最新のデータからの引用です。沖縄県の場合全体のデータは先島も含めたものですので、当院近隣の状況をできるだけ反映させるために感染動向に関しては浦添市を管轄している南部保健所のデータを優先して取り入れています。統計データは集計のため沖縄県単独で1週間、全国比較データは2週間の遅れがあります。それらのデータに、直近1週間の実際の診療現場での個人的な感想を加えた形での報告ですのであくまでそのつもりで参考にして下さい。
※参考資料:感染症発生動向調査(沖縄県感染症情報センター、沖縄県南部保健所)、感染症データと医療・健康情報(NHK)

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